土地を相続することになったとき、
考えなくてはいけないのが、そう!
分割の仕方です。
土地はチョコや現金のように
パキッと分けられないので、
分け方で揉めることがあります(~_~)
分け方によって相続税が違うこともあり、
相続人でしっかりと話し合う必要があります。
そこで今回は、
- 換価分割
- 代償分割
- 共有分割
- 調停
- 審判
という土地の分割で揉めた時の5つ対処法を
ひとつずつ詳しくご説明します♪
どれも漢字ばっかりで難しそうですが、
内容はそーでもないです( ´艸`)
安心してくださいね♡
土地の分割で揉めた時の対処法
土地の分割は遺産分割協議で話し合います。
なんて難しい言葉使ってみましたが、中身は
『遺産の分け方についての話し合い』です。
話し合って決まらない時には、
裁判所に間に入ってもらいます(*^^*)
まずは遺産分割協議から見ていきましょう。
遺産分割協議
先ほどもお話しした通り、
遺産分割協議は遺産の分け方の話し合い。
土地を
- 誰が
- どのくらい
分けて相続するのかを話し合って決めます。
遺産分割では、
- 換価分割
- 代償分割
- 共有分割
の3つの方法を検討しましょう!
換価分割
換価分割とは、
『土地を売ってお金に換えて、お金を分ける』
という方法です。
一番シンプルでわかりやすいですね♪
ただ、相続時に売らなくてはいけないため
土地の値上がるタイミングから外れてしまい、
高値で売れない場合もあります。
- シンプルでわかりやすい
- 平等
- 管理できない土地よりは
お金で相続できた方が嬉しい
- 土地の値上がりタイミングから外れ、
高値で売れないことも - 農地などそもそも売れない場合もある
- 先祖代々の土地を手放すことになる
2.代償分割
代償分割とは、
『土地は1人が単独で相続し、
他の人に現金を支払って代償する』
という方法です。
少しわかにくいですよね(>_<)
たとえば、1000万円相当の土地を
A・Bの2人で相続する場合で考えてみましょう。
土地はA1人が相続することになったとき、
その代わりとして
Aは自分の財産から500万円をBに渡すのです。
そうすれば金銭的にはA・Bほぼ平等ですし、
土地を分割せずに思いっきり活用できます。
Aがその土地に住んでいた場合は
お得な相続税制度が適用されることもあります◎
- 金銭的にはほぼ平等でわかりやすい
- 相続税がお得になることも
- 思ったより土地の価値が低いor高い場合
金銭的なバランスが崩れることも - まとまった現金が必要
3.共有分割
共有分割とは、
『複数人で共有登記してみんなの土地にする』
という方法です。
一見わかりやすいのですが…
これは正直おすすめできません。
法務局でそれぞれの持ち分を
登記する必要がある上、
固定資産税の支払いも
それぞれが行わなくてはなりません。
土地を売却したり賃貸したりして活用したい!
と思っても、他の共有者の同意や話し合いが
必要なこともあります。
結局は揉め事が将来に繋がるだけなので、
なんとか分割してしまいたいですね(>_<)
- わかりやすい
- ひとまずは共有分割にして、
土地の値上がりを待つのも手◎
- ややこしくなる
- 揉め事が将来に繋がってしまう
調停
遺産分割協議でまとまらず
話し合いが決裂した場合、
裁判所に助けを求めましょう!
といっても裁判をするのではなく、
まずは調停を行います。
調停とは、
『裁判所を介した話し合い』のこと。
裁判所の調停委員が話し合いを仲介し、
落としどころを一緒に探ってくれます。
調停は
- 相手方の住所地の家庭裁判所に
- 必要書類を提出して申し立て
て行います。
必要な費用は
- 故人1人につき収入印紙1200円
- 裁判所からの事務連絡用切手
- 戸籍・住民票の取得費用
- 登記簿謄本・固定資産評価証明書
などの取得費用
で、合計でだいたい10000円程度です。
この他、家庭裁判所までの交通費がかかります。
- 調停員が間に入ってくれるため
話し合いがまとまりやすい - 発言が苦手な人も、
第三者には意見をいいやすい
- 希望が通るとは限らない
- 交通費がかさんでしまう可能性も
- 1~2年かかることもある
審判
調停でも話がまとまらなかった場合、
自動的に審判という手続きにすすみます。
審判とは
『裁判官が各相続人の言い分を聞いて、
分割の仕方を判断する』手続きです。
裁判と似てはいますが
適時話し合いの機会も設けられ、
できる限り当事者での解決を目指します。
審判に必要な書類は
調停の場合とほぼ同じですが、
費用は土地の額によって違います。
- 裁判官が法律的に判断してくれる
- 揉め事の最終的な解決になる
- 希望がまったく通らないかもしれない
- 裁判に近いため精神的な負担も多い
まとめ
いかがでしたか?
土地の分割で揉めた時には、
- 換価分割
- 代償分割
- 共有分割
- 調停
- 審判
という5つの対処法があります。
まずは家族で遺産分割協議を行い、
分け方を話し合いましょう。
結論がでないときは、
裁判所に調停を申し立てて
調停委員の智慧を借りるのも手です◎
それでもダメなときは審判です。
審判はほぼ裁判のような手続きで、
最終的な解決が望めます。
どの対処法にするにしても、
家族でよく話し合うことが大切です。
故人が残してくれた土地で遺族が争うなんて、
悲しすぎますからね(>_<)
しっかりと意見を出し合い、
納得のいく分け方を探ってくださいね。