終活ブームとともに
知られるようになった永代供養。
後継者を必要とせず、
費用も抑えられることから
広がりをみせています。
しかし、納骨堂でのお骨安置との違い
が分からない方も少なくないのでは?
そこで、この記事では
- 永代供養と納骨堂の違い
- 納骨堂の費用と特徴
- 永代供養できる?注目の樹木葬
といった内容で詳しく調べてみました。
また、永代供養と共に
よく聞くようになった「樹木葬」
についても説明しますので
最後までご覧ください。
まずは、永代供養と納骨堂の違い
について注目してみましょう。
永代供養と納骨堂は何が違う?
永代供養とは、家族に代わって
お寺がお墓を維持・管理することです。
他の方々と一緒のお墓に入ることから
合祀(ごうし)、合葬とも言います。
なお、最初から合祀(ごうし)される場合
もあれば、一定期間納骨堂等に安置
された後、合祀(ごうし)される場合もあります。
一方、納骨堂は個別でお骨を安置する
室内のお墓と捉えればいいでしょう。
管理費を払い続ければ、
ずっと使い続けられますが、
一定期間安置された後
(三十三回忌までが多い)
合祀(ごうし)される場合が多いようです。
ロッカー式から仏壇形式、
機械式のものまで様々で、
基本的には室内にあります。
永代供養の費用と特徴!メリット&デメリットとは?
最初から合祀される永代供養の場合、
5~10万円ぐらいが相場のようです。
一定期間、納骨堂にお骨を預けたり、
個人墓や夫婦墓を建てる場合ですと
100万円以上かかる場合もあります。
永代供養最大の特徴について、
メリットとデメリットの両面から
見ていきましょう。
●永代供養のメリット
最初に一式料金を払ってしまえば
その後、管理費等がかからないことです。
よって、お墓の継承者がいない、
子や孫に迷惑をかけたくない…
といった需要を受けて
急速に広がりつつあるようです。
確かに、お墓を維持管理
していくのは大変なこと。
それを、お寺が代わりに行ってくれる
ならと、選ぶ人が増えているのも頷けます。
●永代供養のデメリット
永代供養の多くが、
最終的には合祀されます。
他の人のお骨と一緒になるため、
1度合祀されてしまったら、
お骨を取り出すことはできません。
よく話し合いがなされないまま
永代供養で合祀された後、
トラブルになるケースはあるようです。
例えそれが故人の遺志だったとしても、
親戚同士できちんと話し合ってから
行うのがいいでしょう。
納骨堂の費用と特徴!メリット&デメリットご紹介!
納骨堂と一口に言っても、
タイプによって費用が異なります。
最も費用を抑えられる
ロッカー式の納骨堂ですと
10万円ぐらいから選べます。
ロッカー式と言うと無機質なイメージ
を持たれるかも知れませんが、
最近はデザイン性も優れているそうですよ。
また、機械操作で自動的にお骨が
お参りスペースに移動してくる
機械式の納骨堂もあります。
充実した施設を備えた納骨堂に多く、
価格も80万円ぐらいからと
少し費用がかかりそうです。
また、この他にも
仏壇式の納骨堂などもあります。
一般的に納骨堂の費用は、
占有スペースの広さや
お骨を安置する期間によって変わります。
それでは、納骨堂の
メリットとデメリットについて
見ていきましょう。
●納骨堂を選ぶメリット
お墓を建てるよりも安く済むこと、
交通アクセスが良い場所に多く
お参りがしやすいなどが挙げられます。
また、室内のため
雨天でも快適にお参りが出来、
草取りなどのメンテナンスが不要です。
●納骨堂を選ぶデメリット
多くは遺骨に収蔵期限があることです。
期限が過ぎたまま手続きをしないと
そのまま合祀されるケースが多いようです。
また、多くが室内にありますので
お線香や生花、水かけが禁止など
制限がある施設が多いようです。
樹木葬も永代供養ができる?!最近人気の樹木葬とは?
こちらも最近よく聞かれる
新しい埋葬スタイルの「樹木葬」。
墓地や霊園に遺骨を埋葬し、
墓石の代わりに、
樹木を墓標として故人を弔う方法です。
草木に囲まれ、自然に還る埋葬方法として
最近人気を集めています。
そして、この樹木葬でも、
永代供養が可能です。
通常のお墓のように個別の埋葬に
対応している墓地もあるようですが、
スペースの都合上多くは合祀(ごうし)
となるようです。
樹木葬の費用と特徴をご紹介!
墓石を必要としないため、
お墓を建てるより安く済む
ケースが多いようです。
相場は20万円~70万円程度。
ペットとの埋葬を希望するなど
追加費用がかかる場合は
もちろんあります。
メリットとしては、
維持管理の心配がいらない、
費用を抑えることができる点でしょう。
お墓を建てる場合の相場は
200万円前後と言われていますから、
大幅に出費を抑えられます。
デメリットとしては、合祀(ごうし)の
場合、個別にお骨を取り出せない点です。
また、樹木葬は許可された場所のみ
で行えるものですから、
必ず埋葬許可証が必要となります。
まとめ
比較的新しい供養スタイルである
永代供養や樹木葬。
この記事では
- 永代供養と納骨堂の違い
- それぞれのメリット・デメリット
- お墓を建てるより安く済む!
樹木葬の費用と特徴
といった内容で詳しく調べてみました。
私が住む地域では、
樹木葬による永代供養に人気があるようです。
確かに、見晴らしのいい丘で
美しい草花に囲まれて埋葬されるというのは
何となくイメージがいい気がします。
いずれにしても、メリットだけでなく
注意点にも配慮して後悔のない方法で
供養したいですね。