身内がもし逝去してしまった場合、
葬儀の際に着物を着用する予定の場合、
着物はレンタルでもマナー的に
大丈夫なのかどうかはとても
気になるところですよね。
そこで、ここでは
- お葬式に着用する喪服のマナー
- 親族のお葬式で着用する着物の種類
- 白い喪服に込められた意味
などについて解説させて
頂きたいと思います。
いつ逝去されてもおかしくない
身内がいらっしゃって、
着物を着るべきなのか、着物を
着る場合はレンタルでもいいのか
について知りたいと思って
いらっしゃる方は、ぜひ、以下の
記事を読んでおいてくださいね。
葬式の着物はレンタルでも大丈夫?押さえておきたい喪服のマナー!
葬儀に参列する際、着物は逝去された方の
近親者のみ着用することができるようです。
近親者というのはどの範囲までなのかは、
各ご家庭や地域によって異なりますが、
一般的に近親者というのは以下のように
なっています。
- 喪主
- 逝去された方の妻
- 逝去された方の姉妹
- 逝去された方の娘
- 逝去された方の長男の嫁
ただし、逝去された方の姉妹や娘、
長男の嫁は家族内で着物を着用するか
どうか相談して決定することが
多いようです。
葬儀の際着用する着物は、レンタルでも
まったく問題ありません。
むしろレンタルだとお手入れの手間が
省けますし、親族の分をまとめて
準備することも可能です。
ただし、着物はレンタルできても肌襦袢や
裾除け、足袋、補正用のタオルなどは
準備しなくてはいけない場合が
ありますので、事前に確認して
おきましょう。
仮に、これらの下着類を準備して
もらえたとしても、一般的に着物の
レンタル料金と別の料金がかかるようです。
ただし、着物、洋服に格の上下は
ありませんので、逝去された方の
近親者であっても着物でなく
洋装の喪服であってもマナー的に
問題はありません。
喪服の着付けはどこでお願いする?
喪服の着付けは行きつけの美容院に
お願いしてもよろしいのですが、
葬儀社に着付けをお願いすれば
引き受けてもらえる場合があります。
価格は1人あたり5千円前後から
1万円ぐらいかかるようです。
親族の葬式で着る着物の種類の名前は?家紋はどうする?
上記でもご紹介しましたように
喪家側の親族であっても
上記でご紹介したように一般的に
近親者しか着物を着用することが
できないようです
その近親者が着用する着物の種類は
五つ紋付の黒無地の着物です。
着物の家紋は、嫁いだ先の家紋を
付けるのか、女紋と言って母から
娘へ女系でつながる家紋を付けるのかは
地方や嫁ぎ先によって異なるので、
そうなる前に結婚する前や
結婚してから嫁ぎ先に
確認しておきましょう。
結婚式と葬式に同じ色無地で参列することはできる?
結婚式には葬式と同じ色無地の
黒の着物で参列することはできません。
結婚式に参列するときに新郎新婦の
親など既婚の親族女性が身に着けるのは、
裾に柄がある黒留袖で、この黒留袖は
第一礼装となっています。
未婚の場合はどんな着物を選ぶのが正解?
結婚式では未婚の場合、色留袖や振袖、
訪問着、色無地の着物を着用しますが、
葬儀に参列する近親者で着物を
着用する場合、未婚の場合も五つ紋の
黒無地の着物を着用するのが正解です。
親族以外の参列者はどんな着物を着るべき?
親族以外のお葬式に参列する際、
黒紋付などの着物を着用しても
問題はないのですが、一般的に
着物は逝去された方の近親者のみが
着用し、他の親族や参列者は
着物の着用を遠慮する傾向にありますので、
ご自分が近親者でない場合は、着物の
着用は遠慮されたほうが無難だと思います。
帯や帯締め・帯揚げ、半襟など小物の選び方
葬儀の時に五つ紋の黒無地の着物を
着用する場合の小物は、黒の帯締め、
黒の帯揚げ、白の半襟、黒の
名古屋帯を身に着けます。
着物の下は白の長襦袢、草履は黒で、
足袋は白色を着用します。
和装の時はバッグ、草履とも
黒の布製が正式です。
異端視されがちな白い喪服に込められた意味とは
もともと日本を含めたアジア諸国の
喪服の色は生成りなどの白色で、
欧米諸国の影響で現在の黒色に
変化していきました。
youtubeで見つけた以下の動画では、
喪服の色の意味や変遷について
詳しく解説していますので、
興味のある方は、ぜひ、
ご覧になってくださいね。
最近ではあまり見かけることがなくなった
この白い喪服には、夫を亡くした場合、
夫以外の人には染まらない
つまり再婚しないという意味が
込められているようです。
婚礼の時の白無垢のあなたの色に
染めてほしいという意味とは
まったくの逆の意味が込められて
いるのです。
まとめ
葬儀の際着物は一般的に
逝去された方の近親者が着用します。
近親者以外の方が黒無地の紋付を
着用しても問題はないのですが、
一般的に近親者以外は着物の着用を
遠慮する傾向にあるので、
近親者以外は着物の着用は
やめておいたほうがいいでしょう。
また、着物はレンタルでもマナー的に
問題ありませんが、レンタルする時は
着物以外の小物も用意して
もらえるのかどうかきちんと確認し、
用意してもらえないようであれば
事前に準備しておくようにしましょうね。