定年退職する方が周囲にいる場合には、
やはり挨拶が付き物といえる訳ですが、
それは送られる側だけでなく
送る側としても大切といえます。
カッコよく送り出してあげることができれば
やはり送られる側の気持ちにも
大きな影響を及ぼすとともに、今後も残る
同僚からの評価も変わってくるでしょうから
尚更です。
実際にFPである筆者は、
定年退職で送る側としての挨拶を
相談された事もありますよ。
そこで今回は、
定年退職で送る側の挨拶について
お伝えします。
あなたの人生に、お役立て下さいませ。
文例1上司を送る場合
まずは「上司を送る場合」です。
これが最も基本でしょうが、
こんな時には以下のような挨拶で
いかがでしょうか。
〇〇さん、この度はご定年、誠におめでとうございます。在職中は丁寧に、そして時には厳しくご指導して頂き、本当にありがとうございました。お陰様で、私もここまで成長することができたと思っております。皆を代表して、この場でお礼を言わせて頂きます。そして今後の〇〇さんのご健勝を心よりお祈りしております。ぜひともお体に気を付けて、第二の人生を大いに満喫なさってくださいませ。長きにわたってお世話になりまして、本当にありがとうございました。
シンプルすぎるかもしれませんが、
だからこそ一番気持ちを込めやすい言葉
なのかもしれませんよ。
文例2部下を送る場合
次に「部下を送る場合」です。
この場合は必ずしも
定年ではないかもしれませんが、
ひとまずこんな時には、
以下のような挨拶でいかがでしょうか。
〇〇さん、これまで〇年間お世話になりまして、本当にありがとうございました。思い起こせば〇〇さんとは本当に色々とありましたが、個人的には一番、○○さんと△△したことが思い出として心に残っています。あの時には本当にお世話になりました。そしてお陰様で、今では私もここまで来ることができました。重ねて、お礼申し上げます。〇〇さんの、更なるご活躍とご発展をお祈りしております。ぜひこれからも、新天地でがんばって下さいね。
部下が相手とはいえ、定年退職の時には
「過去への労い」と「心に残るエピソード」
が大切といえます。
当人が最後を気持ちよく迎えられるためにも
がんばって言葉を選びましょう。
文例3同僚を送る場合
さらに「同僚を送る場合」です。
定年退職というと
一斉退職のように感じがちですが、
実際にはタイムラグがある事も多いですから
そんな時には以下のような挨拶で
送りだしてあげましょう。
〇〇さん、これまで同僚として〇年間、本当にありがとうございました。〇〇さんの△△な力は、いつも傍にいながら本当にすごいなと尊敬せずにはいられませんでした。まだまだ〇〇さんには及びませんが、これからも努力を重ねて、一日でも早く〇〇さんのように成長し、活躍していきたいと思います。ぜひ〇〇さんも、次の新天地で更なるご活躍をなさって下さいませ。そして、何か困った事でも起きましたら、いつでも自分を頼って下さいね。ぜひこれからも、よろしくお願い致します。そして重ねて、今までありがとうございました。
同僚だと序列はありませんが、それでも
丁寧な挨拶を心がけることは大切です。
気恥ずかしさを感じるかもしれませんが、
最後にカッコよく締めてあげましょう。
文例4勇退される場合
そして「勇退される場合」です。
昨今では定年で
勇退できる方は稀なのですが、
それでも退職金が入って一時的に
勇退したがる方も多いですから、
そんな時は以下のような挨拶で
送りだしてあげましょう。
〇〇さん、これまで〇年間、本当にお疲れ様でした。△△の時には力強く助けて頂き、本当に助かったと同時に、自分の力の無さを痛感した事が、今では懐かしい思い出です。個人的にはこれからも、ずっと一緒に働いて欲しいと思っていますが、まずは長年のお疲れを癒して頂くことも大切ですよね。ぜひまた、仕事をしたくなられたら、いつでも戻ってきて下さい。皆、歓迎します。重ね重ね、今までありがとうございました。
「人に頼りにされる」「人に必要とされる」
のは、本当に嬉しい事です。
ぜひ定年後も、
存分に頼ってあげましょう。
文例5転職される場合
最後は「天職される場合」です。
近頃では多いケースかもしれませんが、
こんな時には以下のような挨拶で
送りだしてあげましょう。
〇〇さん、これまで〇年間、本当にありがとうございました。自分がここまで成長できたのも、ひとえに〇〇さんのご指導があったからこそと強く感じています。それだけに、他社に転職というのも残念に感じていますが、仕方ないですよね。でもここが、○○さんにとって古巣なのは変わりませんから、ぜひ何かあれば、いつでも戻ってきて下さいね。社員一同、心から歓迎します。重ね重ね、今までありがとうございました。
最近では出戻りも本当に多いですから、
ぜひ戻りやすくしてあげる事で、
最高の形で送り出してあげましょう。
まとめ
よろしければ動画もどうぞ。
今回の記事では、
定年退職される方への挨拶として
いくつかの文例をお伝えしました。
最近の定年退職はゴールではなく
以後も関係性が残りがちです。
今後も気持ちよく付き合うためにも
最高の形で見送ってあげましょう。
なお、他の形も知りたい方は
以下の記事も参考にどうぞ。
意外と挨拶って難しいですね。