毎日仏壇にはお供えものを欠かさない
という方もいらっしゃると思いますが、
お盆には普段とは違うお供えを
飾らなければいけません。
そのお供えは宗派によって異なるようです。
そこで、ここでは
- お盆のお供えは浄土宗など宗派によって異なるのか
- お盆のお供えはどのようなものをお供えするのか
について解説させて頂きたいと思います。
お盆のお供えに関する
様々な情報を知っておきたい方は、
ぜひ、以下の記事を
ご覧になってくださいね。
お盆のお供えは浄土宗などの宗派によって違う?
お盆のお供えは、宗派によって
かなり違ってきます。
宗派によってどのような違いがあるのか、
以下に浄土宗や曹洞宗、日蓮宗、真言宗、
臨済宗の場合を例にとり解説させて
頂きますね。
浄土宗の場合
浄土宗の場合は、まず、仏壇の前に
小机の上にまこものござを敷いた
精霊棚を設置し、以下のものを
お供えします。
- 花
- 季節の野菜
- くだもの
- お菓子
曹洞宗の場合
曹洞宗では、お盆に以下のものを
お供えします。
- お線香、お香
- お霊膳、くだもの、お菓子、し好品など
- お花
- 灯明
- お水
日蓮宗の場合
日蓮宗の場合は、精霊棚に以下のものを
お供えします。
- お茶
- ご飯
- お供え物
- 水の子
- キュウリの馬
- 茄子の牛
- 花
真言宗の場合
真言宗では、お盆におそうめんや
野菜の煮物、くだものやお菓子、
お茶といった精進料理を
普通に食べれるような状態にして
仏壇の前にお供えします。
もちろんお箸も一緒にお供えします。
臨済宗の場合
臨済宗の場合は、精霊棚に
以下のようなものをお供えします。
- 笹だけ
- ほおずき
- 山百合
- くだもの
- おそうめん
- 栗
- お団子
なお、浄土真宗では、上記の宗派のように
お盆に特別なお供え物などをお供えする
ことはありません。
youtubeにて盆棚、精霊棚の飾り方を
紹介している動画を見つけましたので、
実際の飾りつけの参考に、
ぜひ、ご覧になっておいてくださいね。
お供えはいつまでにする方がいい?
お盆は各地域によって異なるのですが、
7月15日頃に行われる場合と、
8月15日頃に行われる場合があります。
だいたい、13日頃が
盆の入りとなりますので、
この日に精霊棚などを飾り
お供え物をお供えします。
そうめん、おはぎ・・・どんなものをお供えする?
お盆には宗派が異なっても、
基本的に以下のような
五供(ごく)をお供えします。
五供とは以下の通りです。
- 香(こう)・・・お線香・お香
- お花・・・お花は枯れないようにまめにお水を変えましょう
- 灯燭(とうしょく)・・・ともしび
- 浄水(じょうすい)・・・清浄な水(浄土真宗ではお供えしません)
- 飲食(おんじき)・・・精進料理をお供えします
親類や知人からのお盆のお供え物は
箱に入れたままにせず、ご先祖様に
どのようなものをお供え物として
頂いたのかわかるように、お菓子で
あれば箱から出してお供えします。
プリンや羊羹は箱から出したら
そのままお供えできますが、
クッキーやお煎餅は小袋入っている場合は
すぐ食べれるように
袋から取り出してお供えします。
くだものもリンゴなどは
すぐに食べられるように皮をむき、
ブドウなども洗ってお皿にのせて
お供えします。
あと、おそうめんなどの
乾物類を頂いた時も
きちんと茹でてお皿に入れ、
おつゆやお箸も添えてお供えしましょう。
きゅうりなどを使って、馬 牛の作り方をご紹介
日蓮宗の場合のように
地域や宗派によっては
お盆にキュウリの馬や茄子の牛を作って
お供えする場合があります。
このキュウリの馬と茄子の牛は
精霊馬といって故人やご先祖様が
お盆に天界と家を行き来するときに
使用する乗り物とされています。
そんな精霊馬であるキュウリの馬や
茄子の牛の作り方を以下に
ご紹介しますね。
キュウリの馬と茄子の牛の作り方
準備するもの
- 割りばし・・・2膳
- キュウリ・・・1本
- 茄子・・・1本
作り方
- 2膳の割りばしを折り、適当な長さに切り揃え、計8本の足を作る。
- キュウリと茄子にバランスよくこの切った割りばしを4本ずつさしたら完成です。
お供えを送る時の金額や表書きはどうする?
お盆にどうしても
帰省することができなくて、
お供えを送付しなくては
いけなくなる場合もありますよね。
お金をお供えにする場合は、
初盆なら10,000円、
それ以降のお盆の場合は
2,000円から3,000円を
お供えとして送ればよいと思います。
お金を送る場合の表書きは「御仏前」
または「御佛前」、もしくは
「御供物料」と記入します。
のし袋は一般的に黒白か双銀、
関西では黄白の結び切りの
水引のついたのし袋を使用し、
現金書留封筒で送付しますが、
その際、お盆にお参りに
うかがえないことをお詫びする
お手紙をそえて送付するようにしましょう。
一般的には初盆の時にはお金を送付し、
それ以降はお菓子などの品物を
送付することが多いようです。
品物を送付する際の懸け紙は
地域によって異なりますが、
一般的に黒白か双銀、
関西では黄白の結び切りの
水引の懸け紙を使用します。
表書きは御供と記入します。
こちらも送付する際は、
お盆にお参りに行けないことを
お詫びするお手紙をそえて
送付するようにしましょう。
お金を送るときも品物を送るときも
必ず7月15日頃にお盆が行われる場合は
7月8日まで、
8月15日頃にお盆がおこなわれる場合は
8月8日までに品物やお金が
必ず届くように早めに準備して
手配するようにしましょうね。
まとめ
お盆には宗派が異なっても、
基本的に香(こう)やお花、
灯燭(とうしょく)、浄水(じょうすい)、
飲食(おんじき)などの五供(ごく)を
お供えします。
ただし、浄土宗や真言宗、臨済宗、
日蓮宗、曹洞宗など宗派によって
お盆にお供えするお供え物は
細かく違いますので、
お盆のお供え物を準備する際は、
上記でご紹介しました各宗派の
お盆にお供えするお供え物の例を
参考に準備しましょう。
お供え物を送付する場合、お金を
送る場合の表書きは「御仏前」または
「御佛前」、もしくは「御供物料」
と記入し、現金書留で送付します。
品物を送る場合は「御供」と
懸け紙に記入します。
一般的に黒白か双銀、
関西では黄色の結び切りの水引のついた
のし袋および懸け紙を使用し、
それぞれ送付するときは
お盆にお参りにうかがえないことを
お詫びするお手紙をそえて
送付するようにしましょうね。