毎日、お参りする仏壇の中に飾られていたり
配置されている仏具について、
それぞれどんな名前なのかや
どんな使い方をするのか詳しく
知っている方はあまりいらっしゃらない
のではないでしょうか。
そこで、ここでは
- 仏壇にある仏具の名前と使い方
- りんを鳴らす意味と鳴らす回数
について解説させて頂きたいと思います。
仏壇にある仏具の名前や使い方について
知っておきたい方は、ぜひ、以下の
記事をご覧になってくださいね。
仏壇にある仏具!名前と使い方を解説
仏壇には様々な仏具が配置されていたり
飾られていたりします。
ここでは、仏壇にある仏具それぞれの
名前と使い方を以下に解説させて
頂きたいと思います。
香炉
香炉とは、お線香や抹香を
たくための仏具です。
上香炉はご本尊様の前に配置し、
飾り香炉として使用します。
お線香をたくときには、
広口の前香炉を使用します。
お線香をたく行為は、その香りを仏様に
献じる意味とお参りする人に対する
お浄めの意味があります。
花立て
仏様にお供えする生花または常花
(蓮の花をかたどった金属のお花)を
飾る仏具がこの花立てです。
この花立てに飾る生花は
匂いのきついものやバラなどの
とげのある花は使用しないように
しましょう。
ろうそく立て
ろうそく立ては、お参りするときに
火を灯すろうそくを立てる仏具です。
ろうそくを灯すと煩悩の闇を消す効果が
あるとされています。
このろうそく立ての細工は
宗派によって異なるようです。
仏器(ぶっき)
仏器は仏様やご先祖様にお供えする
炊き立てのご飯を入れる仏具です。
仏器膳(ぶっきぜん)
仏器膳は、上記でご紹介しました
仏器を載せる仏具です。
前卓(まえじょく)・上卓(うわじょく)
前卓・上卓は、お香とお花、灯を
お供えする台です。
前卓は須弥壇の前の中段、もしくは
下段に置き、上卓は宮殿(くうでん)の
前に置いて使用します。
高坏(たかつき)
高坏は、仏様やご先祖様にお供えする
お菓子や果物をのせる仏具です。
仏壇の中央か、仏壇下段の左右に
一対で配置します。
りん
りんは、お参りする人の邪念を払い、
読経の開始を知らせる仏具です。
線香差し
線香差しは、仏壇でお参りするときに
使用するお線香を入れておく仏具です。
マッチ消し
マッチ消しは、マッチの燃えカスを
入れておく仏具です。
灯籠
灯籠は、仏様やご先祖様のお位牌など
仏壇の内部を明るく照らす仏具で、
左右一対で使用します。
吊灯籠と置灯籠があります。
瓔珞(ようらく)
瓔珞は、仏様の世界をきれいに
飾るために仏壇につりさげる仏具です。
伏鐘(ふせがね)
伏鐘は、台座の上に配置し、撞木
(しゅもく)を使用してお経に
合わせて叩く仏具です。
木魚
木魚は、読経の時に使用される仏具です。
魚は常に目を開いた状態であるため、
読経の際に眠らないようにという
意味が込められている、
魚を模した形の仏具です。
供花(くげ)
供花は、高坏と同じようにお供えの
お菓子や果物、お餅をお供えする仏具です。
主に浄土真宗などで使用されます。
打敷(うちしき)
打敷は、上卓や前卓を飾る布です。
浄土真宗では三角形、そのほかの
宗派では四角形の打敷が使用されます。
経机(きょうづくえ)
経机は、仏壇の前に配置し、読経の際に
香炉、ろうそく立て、線香差し、りん、
マッチ消しなどを置いて使用します。
りんの鳴らし方!回数は何回?意味はあるの?
りんの鳴らし方は、上からたたいて
鳴らす方法と、横からたたいて
鳴らす方法があります。
どちらの鳴らし方をする場合も、
りん棒を弾ませるようにして
りんをたたくと良い音が響きます。
気を付けなくてはいけないのは、
りんの周囲にはろうそく立てや
お線香立てがありますので、
横からたたくとこれらを倒してしまう
可能性がありますので、
横からたたくときはろうそく立てや
お線香立ては移動させておくように
しましょう。
りんを叩くときはりんのふちを
りん棒でたたくようにすると、
横からたたく場合であって
お線香立てやろうそく立てを
倒さなくて済むのでおすすめです。
りんは上記でもすでにご紹介して
おります通り、お参りする人の邪念を
払い、読経の開始を知らせる仏具です。
このりんを鳴らす回数には
特に決まりはありませんので、
鳴らす回数は1回でも2回でもOKです。
youtubeでりんはいつ鳴らすのかと
りんの置き場所を紹介している
動画を見つけましたので、ぜひ、
ご覧になっておいてくださいね。
まとめ
仏壇にある仏具には、香炉、花立て、
ろうそく立て、仏器(ぶっき)、
仏器膳(ぶっきぜん)、前卓
(まえじょく)・上卓(うわじょく)、
高坏(たかつき)、りん、線香差し、
マッチ消し、灯籠、瓔珞(ようらく)、
伏鐘(ふせがね)、木魚、
供花(くげ)、打敷(うちしき)、
経机(きょうづくえ)などがあり、
上記でご紹介しましたように、
それぞれに異なる意味や
使い方があります。
仏壇をお参りするときに使用する
りんはお参りする人の邪念を払い、
読経の開始を知らせる仏具と
されています。
このりんを鳴らす回数には
特に決まりはありませんので、
1回鳴らしても2回鳴らしても
全く問題ありません。
りんを叩くときはりんのふちを
りん棒でたたくようにしましょう。
こうすると、上からたたく場合で
あっても横からたたく場合であっても
お線香立てやろうそく立てを
倒さなくて済みますよ。