お葬式と言うと、
『この度は、ご愁傷様です。』
『ご冥福をお祈り致します。』
とお悔やみの言葉は言う!
ということは、何となくでも
皆さんご存知でしょうか?
しかし、これは仏教のお葬式では
一般的ですが、キリスト教の場合も
これでいいのか?
イメージとしては、何か違う気がする…?
そう思う方も、多いはず!
ご冥福=成仏を祈るですが、
キリスト教では
『成仏する』という概念がありません!
では何と言えばいいのか?
今回はご紹介致します♪
キリスト教のお悔やみの言葉とは?
文頭でも少しお話しましたが、
仏教の際のお悔やみの言葉は
『ご愁傷様でした。』
『お悔やみ申し上げます。』
『ご冥福をお祈り申し上げます。』
これらが代表ですね♪
では、キリスト教の場合は何と言うのか?
と、言いますと実は!
キリスト教ではお悔やみの言葉が
無いのです!!
どういうことか!?
ご説明しますと、キリスト教の考えは
死は永遠の命の始まりであり、
死は不幸なことでは無いのです!!
死=地上の罪を許され
神様のもとに行ける。祝福すべきこと。
という考えなので、残念でしたね。
ご愁傷様です。
と言ってしまうのは違うのです。
では、何と親族に声をかければ良いのか?
何と挨拶すれば良いのか?
そういった場合は
『お知らせ頂き有難うございます。』
『安らかなる眠りをお祈り致します。』
と言うようにしましょう♪
キリスト経と仏教の違い
今までのお話の中でも少し、違いを
お話しましたが分かりやすくしますと、
下記のようになります♪
仏教の死に対する考え |
・死後の世界は無いと考えられている。
・輪廻転生 (死んだら何かに生まれ変わり、 ・四十九日というのは、 ・生きることは修行であり、 ・死者に手を合わせ、冥福を祈る
|
キリスト教の考え |
・死は全ての終わりでは無く 神のもとに行くための入口 ・死は天に居る神から 地上での罪を許してもらい 永遠の安息を与えられること。・最後の審判を受け、 復活の日まで天国で過ごす。 と考えられている。 ・手を合わせたり、礼拝、はしない。
|
キリスト教(カトリック)の考え |
・死は人間が犯した罪に対する 刑罰と考えている。 ・死後は『天国』『地獄』『辺獄』 『幼児の辺獄』『煉獄』の 5つの場所へ行く と考えられている。 |
キリスト教のお供えは?
キリスト今日の場合、お供えに関しても
仏教とは考えが違うため、
注意が必要です。
通常、仏教のお葬式では『お香典』を
包むのがマナーではあります。
この、お香典というのは、
昔はお金でなく高級と言われていた
『お線香』を包み、渡していた。
という事から来ています。
しかし、キリストでは『お線香』は必要
ないため、香典袋の表書きは『御花料』
カトリックの場合は
『御花料』『御ミサ料』『御霊前』と
書きましょう!
キリストというのはわかるけど、
どちらか分からない…。
という場合は『御花料』と書いておくと
安全ですよ♪
お供えするお花も、仏教では『菊』を
連想しますが、キリスト教の場合は
『ユリ』を用いられます。
(ユリはマリア様の花と言われています。
カトリックでもプロテスタンでも使用できます)
お花に関しては、
カトリックかプロテスタンかによって
違いもあるので、注文の際に相談
してみることをオススメします!
献花って何?やり方は?
キリスト教のお式では、焼香では
無く、献花を行います。
献花というのは、文字のとおり
お花を捧げることを言います。
献花の仕方 |
①信者の場合は十字を切ります。 信者でない場合は一礼 ②花が右に来るように持ちます③一礼し献花台に進む④時計回りに花の頭が自分側に 来るように90度回します。 ⑤両手で捧げます ⑥遺影に一礼し 献花のやり方はこちらの |
以上、キリスト教のお葬式に
ついてご紹介致しましたが
如何でしたでしょうか?
宗派ごとに『死』に関する
考え方や、作法が異なり面白いですね♪
しかし中には、自分の宗派の
考えを押し付ける方もいます。
宗派というのは、その方の生き方で
信じるものです。
お葬式に行く側は、あくまでその方の
生き様を見にお葬式に行っているので、
決して宗派を侮辱することだけは
しないで頂きたく思います。
宗派のことを知らない。
作法を知らない。そういった際は
葬儀スタッフに聞くとちゃんと
教えてくれるはずです。
分からないから、自分の宗派を通す!
というのは控えて下さいね♪