近頃、少しずつ現役世代が警戒し、
そして高齢者が陥っている現象の一つに
「老後破産」が挙げられます。
日本人が皆中流家庭だったのは今や昔の話で
現代は格差が益々ヒドくなっており、
誰もが下流に落ち、そして
老後破産する可能性がある時代です。
まだ気づいてない方も多いですが…
あなたは大丈夫ですか?
実際にFPである筆者は、
老後破産を気にする方から家計診断の依頼を
受ける機会が増えているのが実情です。
そこで今回は、
老後破産の原因や対策をお伝えします。
あなたの老後に、お役立て下さいませ。
老後破産の現実!実態を実例を元に調査してみた
そもそも老後破産というのは、簡単にいえば
「貯金その他の資産が尽きた」状態です。
このため、年金の範囲で生活するか、
あるいは生活保護で生活する
状態になります。
ヒドい場合は、
一ヶ月10万円も使えない事もあるので、
相当厳しい生活なのが伺えるでしょう。
老後破産に陥る割合とは?
現時点においても、すでに老後破産者は
高齢世帯の4割程度になっており、
しかも今後は増加傾向とされています。
あなたの想像以上ではないでしょうか?
最終的には高齢世帯の8~9割が
老後破産するという説もあるため、
相当な警戒と準備が大切です。
老後破産に陥る5つの原因を紹介
老後破産に陥る原因は色々ありますが、
一番のポイントは
「自分が破産なんてするハズない」
と考えて、
何の対策も備えもしなかった事です。
これを基本に、次の章から
具体的な原因をお伝えします。
1.年金が未払いである
まずは「年金が未払いである」です。
これまで年金を支払ってこず、
年金を貰えず、その結果として
老後生活が成り立たなくなって
しまっている事になります。
サラリーマンなら強制徴収ですが、
そうでない方は注意しましょう。
2.貯金がない
次に「貯金がない」です。
これはもう少し言えば、
十分な貯金をしてこず、
そして年金だけでは生活できず、
貯金を取り崩しているうちに
全額失った事になります。
現役中も生活が苦しいという方は、
何とか対策を考え実行しましょう。
3.自営業である
そして「自営業である」です。
これはどちらかと言えば、
「売上が悪い自営業」といえます。
延々と経営が上手くいかない、
あるいは諸事情で売上が悪化したのが
原因です。
経営とはそういうものですが、
何らかの対策は取っておきましょう。
4.生活水準が高い
さらに「生活水準が高い」です。
見栄っ張り、あるいは本人にとっての
「普通」が、すでに贅沢と呼べるレベルで、
貯金ができない、貯金を失う速度が
速いことに繋がることになります。
どちらかと言うと、「親世代の普通」を
そのまま受け継いでいる人に多い傾向
かもしれませんので、思い当たる方は
警戒しましょう。
5.働けない
最後は「働けない」です。
病気やケガは元より、働きたくない、
働く能力が足りない、
働き口が見つからない…こういう方は
老後破産に陥りやすいといえます。
とりわけ最近では、
定年後も働く必要があるものの、
その時に仕事が見つけられない場合、
老後破産に陥りやすいと言えるでしょう。
会社にしがみついていたような方は、
改めて能力を磨いておいた方が
いいかもしれませんよ。
「サラリーマンは老後破産しない」は本当なの?
「サラリーマンは老後破産しない」
訳がありません。
会社員は厚生年金が貰えるものの、
それでも老後生活には不十分であり、
貯金額によっては誰もが
老後破産に陥る可能性があります。
むしろサラリーマンは、定年後に
働き口が見つからない事も多いので、
むしろ老後破産しやすいとさえ
言えるでしょう。
定年後は「独立」を狙えるほどの
経験や資格を備えておいた方が
安全かもしれませんよ。
老後破産にならないための対策を紹介
結局のところ、老後破産に陥らないためには
「十分に貯金する」か
「年金の範囲で生活できるようにしておく」
あるいは「死ぬまで働く」の
いずれかが必要です。
いずれも、簡単ではない対策ですけどね。
そして何より、いずれも
一朝一夕で準備できる事ではないので、
少しでも早くから警戒して準備を
始めることが大切といえます。
老後破産しないために75歳まで働く必要があるの?
75歳までどころか、貯金額などによっては、
80歳、90歳、もはや100歳でも
働く必要があるといえます。
働き口があるかどうかは別ですけどね。
だからこそ、働けるだけの
「健康」とともに定年がない「独立」、
あるいはずっと雇ってもらえるだけの
「能力や経験」を意識して備えることが
何より大切といえます。
「自分も破産するかもしれない」と考え、
生涯の努力を積み重ねましょう。
まとめ
動画でも老後破産を見てみて下さいね。
今回の記事では、
老後破産に陥る原因として
- 年金未払い
- 貯金がない
- 売上が悪い自営業者
- 生活水準が高い
- 働けない
とお伝えしました。
ハッキリ言って、現代は
誰もが老後破産に陥る可能性があり
全力で警戒して備えることが大切です。
時代の現実的な変化をしっかり認めて
必要以上に備え続けていきましょう。
なお、生活保護が気になる方は
以下の記事も参考にどうぞ。
⇒老後の生活保護は条件がある?無年金や母子家庭などケース別に解説
まずは十分に備えましょう。