現役中の方にはイメージしにくいでしょうが
老後に貧乏な生活に陥ってしまうと、
悲惨極まりないのが現実です。
比較的若い60代の頃ならともかく、
70代、80代ともなれば
自力で働くことも難しく、
また助けてくれる親もいない事も多いので、
どうにも事態を変えられませんからね。
実際にFPである筆者は、
老後の貧乏生活に怯える現役の方からの
相談が増えているので、
厳しい時代を肌で感じているのが実情です。
そこで今回は、
老後の貧乏生活の予防法をお伝えします。
あなたの老後に、お役立て下さいませ。
貧乏破産を回避!貧乏な老後を予防する5つの施策を紹介
結局のところ、
通常の貧乏生活を回避するには、
収入を上げるか支出を下げるかの二択です。
ただ、老後に至ってからでは
どちらも対策が困難なので、それまでに
相応の対策を取ることが大切といえます。
もう少し言えば、老後対策は
極めて困難な事が普通と言えるので
早期に現実を知り、危機感を強めて
早くから取り掛かる事が大切です。
これを基本に、
次の章から対策をお伝えします。
1.節約する
まずは「節約する」です。
年金生活自体が貧乏生活とも
言えるのですが、それでも
年金の範囲でムリなく生活ができれば、
年金が下がらない限り、永遠に
貧乏生活に陥る事はありません。
とはいえ今後、医療費や介護費が
増大する可能性もありますから、
やはり適当な貯金も必要といえます。
また中には「老後になったら節約する」
などと考えている方もいるのですが
実際には老後を迎えてからでは
節約は困難なことが普通です。
ダイエットと同じく、時間が必要で
しかもリバウンドする可能性も意識し
早くから少しずつ実行しましょう。
2.働き口を探す
次に「働き口を探す」です。
今はもう
「定年後は年金で悠々自適な生活」
が当然ではなく、
死ぬまで働くのが基本といえます。
それだけに定年を迎えたら、
改めて再就職活動をしましょう。
もう少しいえば、ただ探しても
見つからない事も多いので、
事前に何らかの準備をしておく事が
大切です。
なお、もし何の準備もしていない時は
アルバイトや派遣をするしかなく
相当に悲惨な老後生活になるので
覚悟しておきましょう。
3.投資をする
そして「投資をする」です。
一概にはいえず、
また投資にはリスクも付き物ですが、
それでも投資で効率よく長期的な観点で
資産を増やすことができれば、
それだけ老後の貧乏を回避できます。
また投資は、老後を迎えても
お金を生み出し続けますから、
老後の労働対策にもなるので
お勧めです。
なお、投資をするには原資が要るので
並行的に貯金にも励み
さらに勉強を重ねて少しでも
投資のリスクを下げていきましょう。
4.資格を取る
さらに「資格を取る」です。
これは先ほどの「働き口を探す」
ことにも役立ちますし、あるいは
「起業する」という別の対策に
繋げる事もできます。
何かの資格で
老後の仕事に備えましょう。
ただし、資格は取っただけでは
中々仕事にならないため、合わせて
経験を積んでおくことが大切です。
現役中から副業をしたり
あるいは週末起業をしたりするなどして
勤める以外にも経験を積む方法はあるので
色々と考え動いていきましょう。
5.子供を頼る
最後は「子供を頼る」です。
これは対策というより、最終的に本人が
どうしようもない事態に陥れば、
頼らざるを得ないのが実情ですが、
それでも仮に子供がいるなら、
心強いのではないでしょうか。
ただし、最近は
親子間でも仲良しとは限らず、
子供が親を助けるのも当然ではないので、
注意が必要です。
ちょっと不仲を感じる場合は
早くから仲直りできるよう
応対を変える等、反省しつつ
関係改善に努めていきましょう。
親が貧乏で老後が不安な場合の対策とは?
親が貧乏で老後が不安な場合は、
やはり親自身に何とかしてもらうか、
そうでなければ子供が助けるのが基本です。
仕送りをするか、
あるいは同居生活を送るか…
何らかの対策を考えましょう。
ただしその結果、子供の老後が
貧乏になる負の連鎖が社会問題に
なっていますから、ムリは禁物です。
老後の生活費によっては貧乏になることもある?
老後の生活費によっては、
普通に貧乏になる事もあります。
例えば仮に5千万円の貯金があっても、
月に40万円ほど取り崩す生活を送れば、
約10年で貯金は全て無くなってしまう
計算です。
ちなみに老後は本人が亡くなるまで
続きますが、最近は30年、40年以上
続くこともあるので、注意しましょう。
なお、貯金額をもっと知りたい方は
以下の記事も参考にどうぞ。
⇒老後の不安を貯金で解消!いくらあれば安心?【ケース別解説】
「こんなに無くても大丈夫」とは
けっして考えないで下さいね。
まとめ
今回の記事では、
老後の貧乏を予防する方法として
- 節約する
- 働き口を探す
- 投資をする
- 資格を取る
- 子供を頼る
とお伝えしました。
現役時代も厳しい事が多いものの
カラダが弱る老後は更に厳しくなります。
できうる対策は何でもやって
最大限に備えていきましょう。