定年退職の年齢は55歳から選べる?早期退職のメリットとデメリット

定年退職の年齢というのは
各企業が就業規則で定めるものであり、
そして60歳未満の定年制は
法律で禁止されているのですが、中には
55歳で定年としている会社もあります

もっともその場合は、定年後の再雇用が
前提になっているのが普通です。

とはいえ、一体どちらの方が
従業員にとって良いのでしょうね。

実際にFPである筆者は、定年退職の年齢が
55歳などの早期退職のデメリット等を
相談される事もしばしばです。

そこで今回は、
定年退職の年齢が55歳の長所と短所
お伝えします。

あなたの人生に、お役立て下さいませ。

55歳から定年について選べる2つの選択肢

最終的には勤め先の判断になるのですが、
中には定年の年齢を選べる会社もあります。

そして、従業員側にも
「ギリギリまで長く働きたい人」と
「早期退職したい人」がおり、
その後の人生への考え方も様々なので、
一概にどちらが良いとは言えません。

ただ、一度定年を迎えてしまえば
様々な変化が起こり、
しかも元には戻れませんから、
双方のメリット・デメリットを踏まえて
判断することが極めて大切といえます。

早期退職の3つのメリット

早期退職のメリットを
最大限に受けられる人というのは、
その多くが「独立開業を考えている人」
と言えます。

その独立が上手くいくかどうかは別で、
しかも多くの場合で失敗している訳ですが、
それでも独立が視野にある人には
早期退職もお勧めといえるでしょう。

これを基本に、次の章から
メリットをお伝えします。

1.家族との時間や自分の時間が増える

まずは「家族との時間や
自分の時間が増える」です。

家族に煙たがられるような方は別ですが、
ひとまず時間の確保は大きなメリット
いえます。

ただ実際にはむしろ「時間がありすぎて
ヒマ潰しを考えるのが大変」
という事も多いのですが…。

ともかく、もう十分に貯金ができていて、
ムリに働かなくて大丈夫なのなら、
自由時間が増えるのは嬉しい限りでしょう。

これまで家族との交流が乏しかった方は、
存分に関係改善を図りましょう。

2.退職金の割増

次に「退職金の割増」です。

これは必ずという訳ではないものの、
企業の中には早期退職者には
退職金を割増にしてくれるところ
あります。

企業からすれば、それでも
定年まで賃金を支払うよりは
割安だからこその措置ですが、
ひとまず従業員にもメリットでしょう。

特に独立開業が視野にある方なら、
これを開業資金に充てる事もできます。

ぜひ今後のためにも、
有意義に使いましょう。

3.失業保険が効く場合がある

そして「失業保険が効く場合がある」です。

これは必ずという訳ではないのですが、
早期退職を一種の失業と見なしてくれ
失業給付が貰える事があります。

ただし、一般的な早期退職は
「自己都合退職」になる事も多く、
その場合は3ヶ月の待期期間が
発生するでしょう。

また貰えるとしても、失業給付は
長くても一年しか貰えないため、
人生100年と言われる今の時代には、
不十分な可能性が高いといえます。

とはいえ、足しにはなりますから
貰えるなら貰っておきましょう。

なお、失業給付をもっと知りたい方は
以下の記事も参考にどうぞ。

⇒定年退職の再雇用!失業保険の受給資格はあるの?【徹底解説】

忘れず手続きしましょう。

早期退職の3つのデメリット

メリットばかりでなく、
早期退職にはデメリットもあり、
そして一般的なサラリーマンの方には、
むしろデメリットの方が大きい
かもしれません。

転職に自信のない方は、ギリギリまで
会社にしがみついた方が賢明という事が
多いので、注意しましょう。

なお、社会保険が気になる方は
以下の記事も参考にどうぞ。

⇒【定年退職】再雇用の社会保険!再取得には手続きが必要?

ひとまず次の章から、
デメリットをお伝えします。

1.保険が自己負担になる

まずは「保険が自己負担になる」です。

会社に勤めていれば、
健康保険料は会社と折半でしたが、
早期退職したなら以後は
全額自己負担になります。

これは思いのほか高額に感じる事も多い一方
いずれ定年を迎えれば確実にそうなるため、
やむなしとも言える部分です。

合わせて、保険だけでなく
年金についても以後は国民年金になり、
将来的に受け取る年金が下がりますから、
十分に気を付けましょう。

2.収入が絶たれる

次に「収入が絶たれる」です。

当たり前ではありますが、
早期退職したのなら、以後は
会社から給料が貰えなくなります

それで生活ができない場合は、
どうしても再就職する必要がでてきますから
早期退職する場合は以後の収入面への
対策を取っておくことが大切です。

余談ですが、
今は生涯働く時代ではあるものの、
60歳を超えての再就職は
厳しいのが普通といえます。

十分に考え、実行しましょう。

3.受給される年金額が減る

最後は「受給される年金額が減る」です。

先ほども少し触れましたが、
厚生年金から国民年金に切り替わる事で、
基本的には将来的に受け取る年金額が
減ります

実際にどの程度減るかは
各人によって違いますが、ただでさえ
年金額は減額傾向なので、
注意が必要です。

ただ…どの道、今は年金だけでは
生活できないのが普通なので、早期に
再就職先を探す方が賢明かもしれません。

まとめ

定年退職が気になる方は動画もどうぞ。

今回の記事では、
早期退職のメリット・デメリットを

  • 自由時間が増える
  • 退職金の割増
  • 失業給付が貰える
  • 保険が自己負担
  • 収入が無くなる
  • 年金額が減る

とお伝えしました。

今は死ぬまで働くのが普通なので
一般的にはデメリットが大きいです。

ただ、それでも最終的には本人次第なので
十分に考え退職を果たしましょう。

なお、定年の変化が気になる方は
以下の記事も参考にどうぞ。

⇒定年退職の年齢推移!法律の変化で変わった現在の事情とは?

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