定年退職の年齢推移!法律の変化で変わった現在の事情とは?

最近、色んなところで度々話題に上るのが
「定年退職の年齢」ですが、実は
その推移を見てみると、その背景にある
「時代の変化」が伺えるといえます。

しかし一方で、
その変化に敏感に対応できている方は
極めて一部の方に留まり、大抵は
変化の荒波に圧し潰されてしまっているのが
実情かもしれません。

実際にFPである筆者は、
定年退職するような年齢の方に、
時代の変化や推移を説明するたびに
驚かれているのが実情です。

そこで今回は、
定年退職の年齢推移を通した時代の変化
お伝えします。

あなたの人生に、お役立て下さいませ。

定年退職の年齢推移の流れ

今でこそ定年退職の年齢は60歳ですが、
実は60歳定年は1998年からが始まりで、
その前までは55歳が主流でした。

そして2012年の法改正で65歳までの
雇用が義務化されたのが一連の流れです。

ちなみに定年年齢の引き上げは
「年金受給年齢」が背景にあります。

ただその一方で、もはや現代は
年金だけでは老後生活ができないため、
生涯現役として働く必要があることも
多い時代です。

このため、いずれは「定年制度」そのものが
無くなる可能性もある一方で、
現役中でも簡単にクビになってしまう時代が
到来するかもしれません。

さらに、どうしても経営者は
若い方を雇いたい傾向にあるので、
高齢者は自助努力が何より
大切になってくるでしょう。

定年の人の人数はどのように推移していった?

定年する人の人数は、
これまで増加の一途でした。

最近は一時的に減少傾向になりましたが、
もう5~6年もたてば、また
増加していくのは人口分布からも明らかです。

さらにその後は減少の一途となりますが、
これは少子化の影響なので、
働く人にも影響が大きいでしょう。

結局のところ、少数の若者で多数の高齢者を
年金で支えるのは不可能なので、今後は
高齢者も生涯働かなければならない時代です。

ただし、どうしてもそこには
「定年」という問題が立ちはだかるので、
むしろ勤め人の方が先々は
大変といえるかもしれません。

定年退職の年齢引き上げ

定年退職の年齢が引き上げられるというのは
従業員サイドにとっても決して
「嬉しい事」ばかりでもありません

企業にとっては、その分の
負担を背負うことになる訳ですから、
どうしても給料の削減や若手の雇用制限など
どこかにしわ寄せが発生するためです。

それに、
定年退職の年齢引き上げとはいっても、
大抵の会社は「60歳で定年退職の上で再雇用」
という形式を取っていますから、
賃金は大幅に下がるのが普通といえます。

このため、定年後に貯金をするのは
至難の業といえますから、
とにかく現役中が勝負です。

なお、引き上げをもっと知りたい方は
以下の記事も参考にどうぞ。

⇒定年退職の年齢引き上げ!助成金のメリット&デメリットとは?

皆にとっての良策は何なのでしょうね。

定年退職の年齢引き上げで助成金がもらえる

定年退職の年齢を引き上げると、
企業は国から助成金を貰えるため、
今では多くの企業が定年退職の年齢を
引き上げています。

そしてその助成金は、
従業員の給与に回される事になるのですが、
それでも定年で賃金は下がることが
多いので、足しにしかなりません。

また企業にとっても、役に立たない社員は
クビにしたいのが本音なので、
容赦なく定年で賃金を下げることが
多いので尚更かもしれません。

いずれにしても、会社や国に頼るばかりでは
どうにもならない時代なので、やはり
一層の自助努力が求められる
時代といえます。

公務員の定年年齢の推移

今では公務員にも60歳という
定年制度が導入されていますが、
実は昭和60年までは、公務員には
定年制度がありませんでした

代わりに、相応の年齢になった公務員には
「退職勧奨」が行われていただけだったので
死ぬまで公務員だった方も
いたことでしょうね。

ちなみに今では、さらに公務員の定年も
民間に合わせて65歳にする動きが出ています。

実際に実行されるかは今のところは
不明ですが、必要な措置といえるでしょうね。

ただし、それでも65歳までですから、
その後に再就職が必要な点は
変わらないかもしれません…。

なお、公務員をもっと知りたい方は
以下の記事も参考にどうぞ。

⇒定年退職の年齢!公務員の場合は何歳まで?【徹底解説】

時代遅れですね…。

定年退職後の再雇用で給与が減額

民間でも公務員でも変わらないのですが、
仮に定年退職後に再雇用されたとしても、
当人の給与は大幅に下がることが多いです。

結局、給与を支払うためには
「財源」が必要であり、
その財源は無限ではなく有限ですから、
どうしてもどこかにしわ寄せが発生します。

そして、もはやこれは
自然に回復するような事はなく、むしろ
今後一層厳しくなる可能性が高いですから、
定年で給与が下がる前提で対策を
取っておくことが大切です。

代表例は副業や投資になりますが、
一歳でも若いうちから何かを実践し、
備えていきましょう。

なお、減額をもっと知りたい方は
以下の記事も参考にどうぞ。

⇒定年退職!再雇用で給与は減額するって本当?平均は?【まとめ】

対策、がんばって下さいね。

まとめ

変化が気になる方は動画もどうぞ。

今回の記事では、
定年退職の年齢の推移について
様々な角度でお伝えしました。

いずれは定年が死語になるくらいに
現代は終身労働が基本となっています。

定年で悠々自適は過去の産物と捉え
生涯働く前提で努力を重ねましょう。

なお、早期退職が気になる方は
以下の記事も参考にどうぞ。

⇒定年退職の年齢は55歳から選べる?早期退職のメリットとデメリット

定年…今後どうなるんでしょうね。

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